ワインペアリング 3つの視点
KANATA WINERYのワインを、ソムリエ、郷土料理、醸造責任者3つの視点の“ペアリング”
- -ソムリエ・エクセレンスの視点
- 以前、フランスAOC制度の担当官にお会いした際、仏のメルローを脅かす存在になるのは「日本のメルローだ」と伺いました。良質な酸を有する日本のメルローは脅威だと。「その良質な酸を有する日本メルローの代表格が、このメルロー」ではないか?が第一印象。長期熟成のポテンシャルもあり、複本数で購入したい。合わせたい料理は、ロールキャベツや和風ハンバーグ、肉じゃがや豚の生姜焼き。
- -富山の郷土料理
- 魚津漁港水揚げのすり身揚げ(茶色系)、ぶり大根、熊鍋
- -独断と偏見に満ちた醸造家土井の視点
- 魚津特産のねりものやバイ貝入りのおでんに、ペアリングを。赤ワインだけど、おでんに合うんです。おでんは関西風のうす出汁仕立てにして、牛すじもいれる。この牛すじにメルローは、最高に合ってしまいます。コンビニのおでんと気軽に合わせても馴染んでくれる、フレッシュなメルローに仕上がってます。
醸造 Spec
- タイプ
- 赤
- 品種
- メルロ100%
- 樹齢
- 6年生
- 栽培方法
- 簡易雨除け付き平棚・短梢栽培
- 収穫日
- 2023年8月31〜9月1日
- 発酵・熟成
- 10日間コールドマセレーションを行った後、発酵。発酵終了後、木樽(新樽率50%)で約6ヶ月熟成し、びん詰め。
- 製造本数
- 2,887本(750ml)
- 分析値
- アルコール:12.5%
pH:3.9
世界的にも稀な魚津の水循環システム。そのエリアの特徴的な土壌で、日本ワイン代表赤ワイン用ぶどう品種メルロは、いかなる進化を“魅せる”か?ステンレスタンク発酵後に木樽熟成を採用。
2年目のヴィンテージは、日照条件に恵まれ、色調も濃いめで果実味が強く、やわらかな酸が特徴のワインに仕上がっています。